第1回クロスカルチュラル・フォーラム

趣旨:「クロスカルチュラル(文化の交差)」という言葉が「国際交流」や「異文化適応」という言葉に替わって用いられるようになりました。この言葉は、主も従もなく、同じ立場で、国や文化や言葉の違いを深く理解し、それを尊重し合いながら、共に生きていこうということを意味します。このフォーラム(公開討論会)は様々な国の人の貴重な意見を生で聞き、話し合うことにより、互いの深い理解を目指そうという試みです。

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国際理解講座   「第1回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~多文化共生を目指して~

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日時 平成17年年320 午後2時~430開場 午後1

場所 役場2階「精華町交流ホール」

参加者 31名


村川武雄(けいはんな文化学術協会理事)

「世界の中の私たち」

世界中に60億人以上の人が異なる国でそれぞれの国の文化・慣習を身につけて生活しています。各国の文化・慣習は季候、宗教などの影響を受けて大きく異なっています。人々は自分の住む国の文化慣習が他の社会でも同じであるように考えています。そして異なる文化・慣習に出会った時は驚き、異なる文化・慣習に対しては自分の国の文化・慣習を中心に比較して良し悪しで評価されることが多いのです。しかし、仕事で世界25カ国を訪れた経験からいうと、文化・慣習は相異しているだけであって良し悪しを論議する問題ではないといえましょう。異なる文化・慣習を相互理解し尊重することが共存において必要と考えられています。交通機関の発展した現在、文化・慣習の異なる世界中の多くの人々が広く交流できる時代となりました。しかし、文化・慣習の相異の理解不足から、摩擦が発生しています。文化慣習の相互理解と尊重は60億人の人々が共存して生活していくための基本といえるでしょう。

フランシスコ・ナバロ(インター・スペイン代表取締役)

「スペイン人から見た日本の文化・慣習」

20年にわたる日本企業勤務後、平成10年に有限会社を立ち上げ志摩スペイン村でのエンターテインメント業務を担当すると同時にスペイン語書籍専門店(東京)を設立・経営してきた経験から、日本・日本人について次のような感想を持ちました。

1.日本人はひかえめで、自分のことについて自慢話をあまりしません。謙遜の美徳を

持っています。

2.日本人はグループで行動し、マニュアルどおりに行動するようです。常に皆のことを考えて行動し目立つことは避けます。

3.日本人は約束の時間を守ります。行動なども正確であることを大事にします。

4.日本人は先のことを考えて、貯金をし、保険をかけます。

5.日本人は調和を重んじます。

 

シャフィ・ウッラ・ブイヤン(大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程)

「バングラデシュに母子手帳を」

 今、発展途上国にとってどのような援助が最も必要とされているか、日本の経験がそれ

らの国々にどのように役に立つかが問われています。発展途上国にとって今、役立つのは

最新の近代的テクノロジーだけではなく、日本の古くからの知恵「母子手帳・かまど・草

履・交番…」などであることがわかってきました。私は母国バングラデシュの乳児死亡の

減少を願って日本に留学し、日本の母子手帳をバングラデシュに導入するという研究で大

阪大学人間科学研究科から博士号を得ることができました。(日本の大学の文科系で博士

号を取得するのは日本人にとっても非常に難しいことです。)これからもこの研究を続け

たいと考えています。そのためにも、もう少し日本語が上手になりたいです。

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第2回クロスカルチュラル・フォーラム

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国際理解講座   「第2回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~多文化共生を目指して~

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日時:平成1824()午後2時~4時半

場所:精華町交流ホール(役場2階)

参加者:37

ローチェ・レイモンド(オーストラリア、精華町役場国際交流員)

   「オーストラリアと日本」

自己紹介・自国紹介

オーストラリア国旗・旗印の紹介と説明

オーストラリア原住民(アボリジニ)の話、文化、習慣等

パワーポイントでオーストラリア図の説明

オーストラリア一般事情:面積、人口、首都、言語、宗教等

オーストラリア各州の紹介、主にニューサウスウェールズ州

シドニー市について

シドニー市マンリー区、私の出身地の紹介

語学指導等を行う外国青年招致事業 =JETプログラムの紹介、外国語指導助手と国際交流員の数、統計等日豪交流略史

大使館、領事館などの設置、各種協定書、その他の主な政治的な出来事

オーストラリアから日本への転入物

日本からオーストラリアへの転入物

これからの日豪交流関係(個人的な予想)

2006日豪交流年

ムハマド・リザル(インドネシア、大阪大学大学院工学研究科博士前期課程)

「インドネシアのイスラム文化」

イスラムというとアラビア半島の宗教と思われるかもしれませんが、アジアにもイスラム教徒は多いのです。インドネシアは、人口(2億300万人)の88%がイスラム教徒であり、世界最大のイスラム教国です。私もイスラム教徒として、毎日のお祈り欠かしません。幸いなことに大阪大学にはムスリム(イスラム教徒)のためのお祈りの場所があり、また、特別の食事も用意されています。私は機械工学を専攻し、就職も決まりました。これからも敬虔なムスリムとして日本で暮らしていくつもりです。

 

ラフィーフ・アルゾウビ(ヨルダン、大阪大学大学院工学研究科博士前期課程)「イスラムの女性たち」

私のふるさとはヨルダンのサルトです。サルトは美しい赤い石の、京都のような古都です。私は、この町を守るため京都などの再生手法について研究したいと考え、大阪大学工学研究科環境エネルギー工学専攻に留学しました。私はムスリムの若い女性ですが、私の自由な意志により一人で日本に留学し大学院で勉強しています。イスラム教の女の人はイマーム(宗教的指導者)にはなれませんが、仕事や社会生活においてはリーダーになることができます。私は日本でもお祈りを欠かしません。毎日、研究で忙しく夜遅く自転車で寮に帰ることも多いのですが、日本は安全なので両親も安心しているようです。イスラムのスピリットに包まれて私はとても幸せです。

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第3回クロスカルチュラル・フォーラム

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国際理解講座   「第3回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~多文化共生を目指して~

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日時:平成19210()午後2時~4

場所:精華町交流ホール(役場2階)

参加者:45名


陳 文亮氏(NICT 情報通信研究機構 研究員)

   「私の故郷:福建省」

 私の故郷の福建省は、中国大陸南東に位置し、人口は3,511万人(中国で第18位)、面積は12km2(中国で第23位)で、32の民族が住んでいます。

地理的な特徴として、山が多いので、“八山一水一分田”と言われています。2004年の統計では、森林面積が、全省の約62.9%を占めています。山地が海に迫り、耕地が少なく、耕地面積の81%が稲田です。主な交通手段は、昔は船でしたが、現在は電車と自動車になっています。言語は、主に四つの方言(閩北方言、閩南方言、閩東方言、客家語)が使われています。私は、閩南方言は話せますが、他の方言は全然わかりません。

教育面にも力が入れられ、福建省で一番有名な大学は廈門大学で、国家の一流大学でもあります。有名な観光地には土樓と武夷山と廈門の鼓浪嶼があり、特産物にはお茶(武夷岩茶、安溪鉄観音)と工芸品(福州脱胎漆器、寿山石刻)などがあります。

日本で一年ほど生活して最も強く感じた相違点は、福建省は幾世代もが同居する大家族が多いですが、日本はほとんどが親子だけの小家族であることです。

浅井千晶氏(千里金蘭大学生活科学部助教授、レイチェル・カーソン日本協会理事)

   「現代とレイチェル・カーソン」

地球の環境問題について鋭く指摘した『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンは今年生誕100年を迎える。カーソンは『沈黙の春』において、科学者として冷静に農薬の害を記述した。出版後は化学会社や産業界からの批判に立ち向かい、彼女の使命感あふれる毅然とした態度がアメリカ政府を動かし、後の環境保護局の成立につながった。

カーソンの原点は幼少時に育まれた生物への尽きせぬ興味であり、彼女は正確な観察眼と豊かな想像力をもっていた。彼女は『センス・オブ・ワンダー』では、子どもとともに五感を働かせて自然に親しむことの大切さを述べている。カーソンは、人間は自然界とともに生きていることを忘れないようにと現代の私たちにメッセージを残していったのだろう。

カトール・アミルザダ氏(千里金蘭大学生活科学部2年)

   「アフガニスタン」

 私は高校2年生の時、パキスタンからアフガニスタンに帰り、2003年に高校を卒業してカブール大学に入りました。大学一年生の時に金蘭大学から奨学金を頂き、2004328日に日本に来ました。家族から離れるのは初めてでしたので、日本へ来る前はとても緊張してちょっと怖かったです。でも日本へ来て日本人を見た後、安心しました。その後大阪大学で一年間日本語を勉強しました。いろいろなことを勉強してとても楽しかったです。

日本人の生活はとても楽しいと思いますし、日本の若い人の生活はとても幸せだと思います。でも、今の若い人は「戦争とは何か」はまったくわからないし、人生の悲しさや苦しさもわかりません。とても小さな・小さなことで自殺する若い人が最近増えているのを聞くととても残念です。

 

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第4回クロスカルチュラル・フォーラム

日時平成20午後時~

場所:精華町役場2階交流ホール

参加者39名;当日は何十年ぶりかの大雪で開催が危ぶまれたが、無事催行できた。

内容

今回は同志社大学プロジェクト科目プロジェクトの協力を得て、若い学生の皆さんが企画運営段階から参加、「恋愛」を共通テーマにした講演が行われた。外国の方に日本語で発表してもらう以上、日本人は英語で発表しなければ、と日本人学生が発奮して英語を交えて司会・講演を行い、クロスカルチュラルなフォーラムになった。

司会

▼石原恵美さん&前田あゆみさん

▼コムサン・ヤジャさん(タイ王国大阪総領事館書記)「タイの恋愛観」

  タイでは女性から愛を告白することはない。タイの男女の付きあいかた、婚約、結婚式などに

ついて紹介した。

▼ジュダ・レイノルズさん(精華町国際交流員)「国際恋愛:“ぼっ、ぼっ、ぼくと付き合ってください!!”」

  私が育ったカリフォルニア州では恋人になったり結婚したりする時、人種はほとんど気にしな

いし、告白などはせずに気軽に付き合い始め、気軽に(結婚を前提にすることなく)恋人を両

親に紹介する。そのような環境に育ったので、日本に来て女性と付きあい始めた時とまどうこ

とが多かった。アメリカ人にとって「自由」はとても大事で、親も子供の生き方を尊重する。

▼クリストファー・バグウェルさん(姉妹都市交流員)

  ノーマン市には福音キリスト教を信仰する人が多く、その宗派の考え方では結婚前の性的・肉

体的な関係は厳しく禁じられ、結婚は早いほど良いとされる。また、離婚も飲酒も批判される。

ノーマン市はアメリカの田舎といってもよく、保守的な伝統が今でも残っている。他の人種に

対する無知のため失礼な質問をする人も多いのは、私が日本の田舎で経験したことと良く似て

いる。このように同じアメリカでも、ジュダさんが育った都会と私が育った田舎ではかなり考

え方が違っている。

▼ジュダさんとクリスさんの結びの言葉

「大まかに、人の行動が文化のために違っても、付き合いたくなる理由が文化で違っても、愛

は人間皆に同じ気持ちです。田舎者も、都会の大阪の人も、半分以上同じです。アメリカ人も、

日本人も、共通点が相違点より多いと思います。」

藤原達也さん&岩崎美穂さん&杉本紗矢香さん&川崎碧さん&北川慶祐さん

「今ドキ大学生の恋❤ちょっと聞いてよ!精華町!!」


同志社大学の学生(女性66名、男性72名)に恋愛についてアンケートをした。


その結果を

今ドキの大学生の生の声を交えて紹介した。

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第5回 クロスカルチュラル・フォーラム

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国際理解講座   「第5回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~多文化共生を目指して~

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2月7日(土)午後2時~5時「学研都市に暮らして」

▼主催  精華町、けいはんな文化学術協会、せいかグローバルネットワーク

①シャンムガム・サラバナン(インド)ATR   

 「インドの歴史、および民族、宗教、言語等について、特に、言語については、公用語が18と非常に多様で、そのため英語が共通語となっている。けいはんな学研都市での暮らしは奈良、京都、大阪に近く、とても立地条件が良く、精華グローバルネットワークが手配してくれるホームステイは、家族ぐるみの友達を作るための大きな助けになっているが、子供の教育についてはインターナショナルスクールを見つけるのが難しく、また、授業料が難点になっている。」ことを述べ、「1.役所によるけいはんな周辺にある英語学校のリストの提供。2.授業料を下げるために市町村又は国での何らかのサポート」を提案した。

②マンギリムタン・アーリン(フィリピン)奈良先端科学技術大学院大学博士課程

 「コンピュータを用いた自然言語処理、特にタガログ語について研究している。フィリピンの南のミンダナオ島のザンボアンガ出身のため、けいはんな学研都市の静かな暮らしに満足している。休みの日は、学研奈良登美が丘のAEONに行って食べ物を買ったり、100円ショップやサイゼリアに行く」と日常生活について述べた。


 ③オビエン・マリー・エンジェリン(フィリピン)奈良先端科学技術大学院大学博士課程

ステガノグラフィーまたは電子迷彩技術と任天堂Wiiを使ったリハビリテーション トレーニング、RTL回路のテスト容易化設計法などについて研究している。

奈良先端科学技術大学院大学での研究生活は快適だが、けいはんな学研都市には娯楽施設・カラオケや安い美容院がなく、大学から国会図書館への直通バスがないなど不便」と報告した。

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第6回クロスカルチュラル・フォーラム

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第6回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~各国のボランティア事情~

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2月7日(土)午後2時~5時

▼主催  精華町、けいはんな文化学術協会、

     せいかグローバルネットワーク

 協力:精華町ITボランティア

①「中国に生まれたボランティア  張詩雨(中国、京都大学学生)


中国にはボランティア活動がないと思われていましたが、四川大震災の時、ボランティアがよく働きました。また、北京オリンピックの時もボランティアはいろいろなところで活躍しました。中国のボランティア活動にはまだ問題がありますが、中国ならではの特徴もあります。これらの特徴を保ちながら、中国のボランティア活動はどんどん進んでいくでしょう。

②「イスラム社会のボランティア」  アツサド・ハビブ(パキスタン、奈良先端科学技術大学


イスラム社会のボランティア

イスラム教は世界と人生に存在する全てについての教えです。イスラム教は全く平和な宗教ですが残念ながら不幸なことに大部分間違った方法で広められました。

私は「イスラム社会のボランティア」について簡単にご紹介したいと思います。

ボランティア活動についての現在の一般的・国際的な概念は「ボランティアは他人のお世話をしながら利権をもっている」という点で利己的です。イスラム教では「ボランティアは他人の幸福のためにボランティア自身が犠牲を払う利他的な行為である」という特徴があります。

歴史的に多くの素晴らしい例もたくさんあります。

1.イスラム教初期、サウジアラビアではメッカのムスリム(イスラムの人)は強制的に地元を

退去させられました。マディナのムスリムはかれらのために家半分と所有物を寄贈して亡命者と一緒に暮らし始めました。この人間味あるボランティア活動の例は忘れる事が出来ない出来事として記憶されています。

 2.非常に貧しいムスリムが見知らぬ人に、自分の食べ物が全部なくなっても自分の食料を喜んで与えるなどの例もあります。

 3.ごく最近アフガニスタン紛争でパキスタンに350万人以上の人(歴史上の最大規模)が移住しました。パキスタンのムスリムは利他主義行為も自己犠牲も行いました。

 4.パキスタンのAbdul Sattar Edhi(アブドゥルサッタル)のような、世界有数のボランティア団体(ギネスブックによるとEdhi財団が世界一の私設救急業務サービスネットワーク)を作った博愛主義者が、外国のニュースに出てこないためあまり知られないのは本当に悲しい事だと思います。残念ながらイスラムに関する良いニュースはほとんど配信されません。

http://en.wikipedia.org/wiki/Abdul_Sattar_Edhi 

③「アジアの国々の村で井戸を掘る:国際ボランティア活動について(チック・アンドン・トック))」 シング・ビラハムパル(インド、パナソニック株式会社勤務)

 

チュムリァプ ソォー!

 

組合員の皆様の善意のカンパやプロジェクトメンバーの皆様や役員の支援や会社の理解など、本当に多くの方々の絶大なる協力に支えられカンボジアに井戸を贈る国際ボランティアのメンバー全員日本代表・パナソニック代表としての意識で、その皆様の思いを命の水に変えて、現地の現地の人々に「未来に輝く笑顔」を生み出すという任務とカンボジアの国や人々との交流を果たし、無事帰国することができました。村の小学校の子供達の笑顔や先生方の優しさは印象的で忘れられないと思います。派遣団みんなの人を思いやる気持ちと行動力や協力による今回の計画が成功できたと思います。ありがとう御座いました。

④「公益のための活動:アメリカでのボランティア活動、地域奉仕、寄付」

ジョエル・マッケイン(米国バージニア州、精華町外国語指導助手)ジョナサン・ドゥアティ(米国ノースカロライナ州、精華町国際交流員)

米国でのボランティア活動について、「地域奉仕」「寄付」などを取り上げて紹介しながら、私達の出身地である米国バージニア州、ノースカロライナ州のボランティア活動(Big Brothers Big Sisters、スープキッチン 、Goodwill、ホープ・フォー・ハイチ・ナウ、The Peace Corps平和部隊、フード・ノット・ボム など)について経験も交え、詳しく紹介しました。

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第7回 クロスカルチュラル・フォーラム

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「第7回 クロスカルチュラル・フォーラム

    ~それぞれの国・それぞれの価値観

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平成22年1月30日(日)午後2時~5時
▼主催:精華町、けいはんな文
化学術協会、

    せいかグローバルネットワーク

協力:精華町ITボランティア

①長谷川美香氏 せいかGN

「アメリカ・ヒューストン市で生活した子育て・教育と医療」

 女性の社会進出、そして、出生率の高さからみると、アメリカは女性にとって子育て

と仕事の両立がしやすい国のような印象です。しかしながら、保育・医療に関する行政サービスは乏しく、また、有給産休制度すらありません。それでも、男女の役割が平等であり、そのことにより、子育てと仕事が両立できる職場の環境が整っています。また、学校教育、医療制度の仕組みにおいても、日本と異なる部分が多く、すべての人にとって「平等」というシステムにはなっていません。どのような違いがあるのか。これらは、知っているようで知らないアメリカ社会の一面です。

②ドゥドゥ・ファール氏(セネガル)   

      奈良先端科学技術大学院大学大学院


「セネガル : TERANGA(おもてなし)の国」 は私の国についてのプレ

ゼンテーションです。日本に来たとき私が知っておどろいたことは多くの

日本人やアジアのほかの国の人がセネガルのことをあまりしらないことで

す。そのときから私は自分の国をしらせることにきめました。だから、こ

のプレゼンテーションはセネガルを宣伝する絶好の機会でした。このプレ

ゼンテーションでセネガルを発見することができます。まずセネガルの歴

史的スレーブ(奴隷)の時代と独立闘争について話します。そのあと現在の

セネガルについて話します。経済と教育と文化と観光についてよく説明し

ました。最後に今のだいじな問題について話しました。このプレゼンテー

ションを聞けばセネガルをよく知っている方になります。ぜひ聞いてみて

ください。

③ネルソン・キップチャチャ・キビンゲ氏(ケニア)

           奈良先端科学技術大学大学院

 

日本では、私の国についてよく聞かれます。日本人はケニアについて、とても暑い

国といイメージをもっています。2011年の1月に、精華町でプレゼンテーショ

ンをしました。そこで、ケニアについて発表をしました。最初に、ケニアとい

名の由来とケニアの建国について軽く紹介しました。そしてケニアの地理、気候、

観光地、経済活動などについて説明しました。また、ケニアの主食も紹介しました。

世界中で、ケニアは陸上競技で有名です。私のふるさとの町にもケニアの有名な競

技者がたくさん住んでいます。陸上競技の他にも、ラグビーなど有名なスポーツが

あります。私の母国の誇りであるスポーツについてお話したことはとても面白い経

験でした。ケニアの教育制度と発展への障害についても話しました。わたしにとっ

 

て、とても良い経験でした。

④精華西中学校国際交流部の皆さん  

     「中学校生活の紹介」


精華西中学校の国際交流部では、中学校生活の紹介を行いました。学校の位置や生徒数、クラス数に始まり、昼食での様子ではお弁当の中身も写真を撮り紹介。掃除や放課後の部活動、行事面では体育大会での種目の紹介やクラス対抗の合唱コンクールやそれぞれの興味や関心に応じてコースを選択し、発表する文化発表会など、写真を交えて発表しました。最後には西中生の好きなもの(漫画、テレビ番組、歌手、キャラクター、食べ物など)全校生徒にアンケートを取り、集計した結果を発表し、参加者にも中学校生活の様子を知っていただく良い機会となり

ました。

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第8回 クロスカルチュラル・フォーラム

 国際理解講座

          第8回クロスカルチャル・フォーラム《まとめ》

(1)日時:2012129日(日)午後2時~440

(2)場所:精華町交流ホール

(3)参加者:約40名(   )

 

(4)テーマ:「幸せって何?」(各国の文化・事情を深く知り、その奥にある価値観を考えるフォーラム)

201111月、ブータン王国の国王夫妻が初来日され、ブータン王国は「自分は幸せ」と感じる国民が日本よりも多い国で、その国づくりは国民総幸福量(GNH)で目指している事で知られる。

(5)主催:精華町・けいはんな文化学術協会・せいかグローバルネット

ブータンの開発方針とGNH(国民総幸福量)

GNH(国民総幸福量)1972年にブータン国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク4世が提唱した概念で「個人の幸福は社会(人間、その他をふくむ)の犠牲の上に成り立ってはならない。他への悪影響を考慮せずに幸福になったら幸福を共有することはできない(カルマ・ウラ) という考え方を基にしている。GNH4本の柱として1. 持続可能で 公正な 社会経済発展 2. 環境保護 3. 文化の保持促進 4. 良い統治 がある。現在のブータン国王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク王(5世)は良い統治の実践者として大変人気があり、ブータン人の幸福の源になっている。夫妻が来日され、ブータンに好感を持つ日本人が増えたことはとても嬉しい。

ロイ・ヤンヤンさん(奈良先端技術大学院大学博士課程)


中国の学生生活と幸せ」 

幼い時からずっと日本のアニメをみて育った。出会った日本人はいつも礼儀正しかった。ある日素晴らしい論文を読み、奈良先端技術大学院大学に留学することに決めた

中国の高校生活は一番辛かったが、一番意味があった と思う。私の実家がある地域では、良い大学にいくため、朝五時に起きて学校へ行き、夜10時に帰るのは普通で、深夜まで勉強するのが当たり前だった。しかし、そのような生活の中で自立でき、親友ができ、忍耐、努力、辛酸、苦渋、果ては絶望まで乗り越えなければ、何もできないことがわかった。中国では 出身地と違う大学に進学することができ、そこにはいろいろな地方の人が寮生活をおくるので,視野が広がった。大学生活はサークル活動、ルームメイトと一緒に街をぶらついてお菓子を食べる など、自由そのものだった。

1980年から1989年までに生まれた「80後」と呼ばれる中国の若者は主に一人っ子で甘やかされて育てられ、中国の経済変革や教育変革を経験していおり、多くが高等教育を受けている。 お金持ちもかなりいるが、普通は、就職ストレス、高い住宅価格、6人の老人を支えるなどで、経済負担が大きくなってきている。 「80後」たちの婚姻は「裸婚」「富二代婚」「 (稲光いなびかりのような結婚)」などがある。売れ残りの男女は「剰男剰女 」と呼ばれる。テレビではお見合い番組が人気である。

精華西中学校国際交流部 部員3名(野林さん、広澤さん、中西くん)

中学生の幸せ

  精華西中学校の国際交流部では、中学校生活の紹介を行いました。

学校の位置や生徒数、クラス数に始まり、昼食での様子ではお弁当の中身も写真を撮り紹介。掃除や放課後の部活動、行事面では体育大会での種目の紹介やクラス対抗の合唱コンクールやそれぞれの興味や関心に応じてコースを選択し、発表する文化発表会など、写真を交えて発表しました。最後には西中生の好きなもの(漫画、テレビ番組、歌手、キャラクター、食べ物など)全校生徒にアンケートを取り、集計した結果を発表し、参加者にも中学校生活の様子を知っていただく良い機会となりました。


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第9回 クロスカルチュラル・フォーラム

第9回クロスカルチュラル・フォーラム
           ~お国柄や世代に見る『家族』の形~~

2013119(日)午後2時~5時
▼主催:精華町、XCP(クロスカルチュラル・プロジェクト)、

    せいかグローバルネットワーク     

 協力:精華町ITボランティア

  「ブラジルの家族と子ども」

カナシロ・ぺレイラ・リス・ウェイジ さん

  (奈良先端科学技術大学院大学)


私の祖父母は沖縄出身の日本人ですが、私はブラジルで生まれ育ちました。ブラジルはサッカーが有名ですが、カポエイラという格闘技も盛んにおこなわれています。ブラジル人として私も幼い時からサンバに参加しています。日系ブラジル人家族の子供たちは、半日、公立学校でポルトガル語を学び、半日は日本語学校で学んでいます。通常、母親も仕事をしているため、メイドをやとう家族が多く、父親も料理を作ります。家族のつながりが強く、毎日曜日、家族でカトリックの教会へ行き、その後、家族全員で昼食を食べます。お年寄りは自宅でケアをすることが多いです。私の母は日系2世で日本語しか話しません。

「幼児のことばの学習で分かってきたこと」

南 泰浩 氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)


言語は人の思考の基本であるが、「幼児は言語をどうやって獲得するか」について研究している。言語発達、言語処理を研究することにより教育・育児・医療に貢献する。

NTTこども言語プロジェクト」幼児語彙を長期的・広範に収集して語彙獲得月零検索を可能にし、また、発達心理学的手法により 発達的変化・個人差をとらえる。1歳半過ぎに起きるのは 語彙爆発ではないことを明らかにした。

プラトーを除くと直線になる。すなわち 語彙爆発=直線+プラトー最初の20語の語彙習得の速さなどには母親を含む社会環境の影響があると考えられる。

 



精華西中生にアンケートを行い、その結果について日本語と英語で発表

Q1.祖父母と同居している人78人(13%)

Q2.1生は晩御飯を家族と一緒に食べている人が多いが、中3になると塾などで、一緒に食べることができなくなる。

Q3.ペットは家族の一員と思っている人が70

Q4.休みの日は家族と一緒に過ごしている人は60% 

Q5.家族と外出する人は50%

Q6.家族とよく話をする人 母464人、兄弟姉妹350人 父173

Q7.困ったとき 家族に相談する人 51%

         母54% 父18% 兄弟姉妹18%

Q8.家事を手伝う人 男女とも半数以上 

         風呂洗い、配膳、洗濯たたみ、皿洗い


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第10回 クロスカルチュラル・フォーラム

欧米・日本の女性と仕事

イタリア・オーストリア・米国・日本の女性の、仕事や社会との関わりをテーマとした講演を通し、その奥底の価値観について考えます。

日時:平成26年1月19日() 午後2時~5時

場所:精華町交流ホール (精華町役場2階)

申込不要・先着100人・参加費無料

主催: 精華町、XCP(クロスカルチュラル・プロジェクト)、せいかグローバルネット 

 協力: せいか地域ITサポーター「ITゆう」


女性と仕事  パトリッツィア ゾッティ

2013年の世界男女格差報告書によるとイタリアは世界で第71位で男女格差はほとんどの国で、減少しましたが、イタリアではあまり変化がみられません。イタリアの女性の就業率は47.1%、女性の平均時給は男性より11.5%低く、27%は第1子の出産後に離職し、第2子のいる女性の約15%は仕事に戻りません。女性支援のための法律はありますが、様々な社会的状況が女性が働き続けることを難しくしています。私は今、研究者として、日本で夫と子供と暮らしています。息子は日本の幼稚園に通っていますが、私も息子も、イタリアとの違いに戸惑っている状況です。日本でイタリア人の夫と子供と一緒に研究生活を続けるのは大変厳しいことです。しかし、決して仕事をやめません。仕事を続けなさいと言うお母さんの大切な教えを尊重するために毎日頑張ります!!!

「コンラード家の三世代~祖母・母・私の人生の歩み方」

コンラード・イレーネ(オーストリア出身・大阪大学大学院言語文化研究科)

私の祖母は今83歳ですが、商業高校を卒業した後結婚し5人の子供を持ちました。母は60歳。ウィーン大学とリンツ大学を卒業後に結婚して福祉関係の仕事に就き、その後、結婚し二人の子供がいます。私は26歳、ウィーン大学日本語学科の大学院生です。この私の家族、コンラード家の三世代の人生の歩み方からみても、社会の女性に対する考え方は変化していることがわかります。今や女性もオピニオンリーダーになることが求められてきています。そのためにも女性へのより高度な教育が必要になってきているのです。

「子育てから管理職まで~変わりゆく米国女性の身分」

ペルコビッツ・スティーブン(米国出身・精華町国際交流員)

 米国では、50年代まで子育てが女性のあるべき姿だとみられていました。60年代に入ると、第2派フェミニズム運動などが変化を促し、女性の就職がますます活発になりました。現在、男性と女性のギャップがしつこく残る一方、女性の社会進出を示す兆候もみられます。特に、シリコンバレーの最先端技術業界においては、有力な人物が続出しています。また、米国はさまざまな文化が混交している国であり、地域や民族により女性の社会役

割に対する考え方が異なる部分もあります。これは、50州それぞれの産後休暇や育児休暇に関する法律でもみられます。地域などにより前進するペースが異なりますが、全般的にみると米国が男女平等に向かっている傾向にあるといえます。

中学生から見た社会における女性の立場と活躍
 精華町立精華西中学校 国際交流部

~アンケートを集計して感じたこと~

・子どものことをよく考えている人が多かった。

・男女差別をなくすという意見が多かった。

・個人の自由を尊重した意見が多かった。

・みんなそれぞれ考えをもっていることがわかった。

・共感できる意見が多かった。

・いろんな意見に関心をもてた。

・生まれ変わるなら、今のままがいいという人が多かった。

・男子で女性に生まれ変わりたいという意見が意外に少なかった。

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