第3回クロスカルチュラル・フォーラム

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国際理解講座   「第3回 クロスカルチュラル・フォーラム」

~多文化共生を目指して~

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日時:平成19210()午後2時~4

場所:精華町交流ホール(役場2階)

参加者:45名


陳 文亮氏(NICT 情報通信研究機構 研究員)

   「私の故郷:福建省」

 私の故郷の福建省は、中国大陸南東に位置し、人口は3,511万人(中国で第18位)、面積は12km2(中国で第23位)で、32の民族が住んでいます。

地理的な特徴として、山が多いので、“八山一水一分田”と言われています。2004年の統計では、森林面積が、全省の約62.9%を占めています。山地が海に迫り、耕地が少なく、耕地面積の81%が稲田です。主な交通手段は、昔は船でしたが、現在は電車と自動車になっています。言語は、主に四つの方言(閩北方言、閩南方言、閩東方言、客家語)が使われています。私は、閩南方言は話せますが、他の方言は全然わかりません。

教育面にも力が入れられ、福建省で一番有名な大学は廈門大学で、国家の一流大学でもあります。有名な観光地には土樓と武夷山と廈門の鼓浪嶼があり、特産物にはお茶(武夷岩茶、安溪鉄観音)と工芸品(福州脱胎漆器、寿山石刻)などがあります。

日本で一年ほど生活して最も強く感じた相違点は、福建省は幾世代もが同居する大家族が多いですが、日本はほとんどが親子だけの小家族であることです。

浅井千晶氏(千里金蘭大学生活科学部助教授、レイチェル・カーソン日本協会理事)

   「現代とレイチェル・カーソン」

地球の環境問題について鋭く指摘した『沈黙の春』で知られるレイチェル・カーソンは今年生誕100年を迎える。カーソンは『沈黙の春』において、科学者として冷静に農薬の害を記述した。出版後は化学会社や産業界からの批判に立ち向かい、彼女の使命感あふれる毅然とした態度がアメリカ政府を動かし、後の環境保護局の成立につながった。

カーソンの原点は幼少時に育まれた生物への尽きせぬ興味であり、彼女は正確な観察眼と豊かな想像力をもっていた。彼女は『センス・オブ・ワンダー』では、子どもとともに五感を働かせて自然に親しむことの大切さを述べている。カーソンは、人間は自然界とともに生きていることを忘れないようにと現代の私たちにメッセージを残していったのだろう。

カトール・アミルザダ氏(千里金蘭大学生活科学部2年)

   「アフガニスタン」

 私は高校2年生の時、パキスタンからアフガニスタンに帰り、2003年に高校を卒業してカブール大学に入りました。大学一年生の時に金蘭大学から奨学金を頂き、2004328日に日本に来ました。家族から離れるのは初めてでしたので、日本へ来る前はとても緊張してちょっと怖かったです。でも日本へ来て日本人を見た後、安心しました。その後大阪大学で一年間日本語を勉強しました。いろいろなことを勉強してとても楽しかったです。

日本人の生活はとても楽しいと思いますし、日本の若い人の生活はとても幸せだと思います。でも、今の若い人は「戦争とは何か」はまったくわからないし、人生の悲しさや苦しさもわかりません。とても小さな・小さなことで自殺する若い人が最近増えているのを聞くととても残念です。